風紀委員Girls! 46
「…いつまで続くのかな」
「男の方が大変だね」
「あまり自分から進んでしないからね、こういう格好」
呆れるアリシアと興味深く見る桃子と舞。
「もう〜、ノブアキくん、できないんですか〜?」
「あ、ああ、ごめん…」
悪戦苦闘するノブアキに、碧が救いの手を差し伸べた。
「(嗚呼、碧…そうならそうと早く言ってよぉ〜…)」
皆が我先にとノブアキの方へと歩み寄った時…お目当てだったノブアキのソレは、すっかりと白布の中に納まっていた…
「(オオノォ〜オオ、唯になんかに構ってないで、私がお手伝いすればよかったよぉ〜)」
「(アリシア…;あのモッコリに私が見惚れてなかったら…今頃アンタの意識は無かったはね…)」
碧の手を借りて、ようやくノブアキはこちらを向いた。
「し、失礼しました」
『いえいえ』
心なしかその顔は恥ずかしそうに赤くなっていた。
「あら、皆さんおそろいなのね♪」
「お母様〜」
一人の女性が姿を現し、碧が彼女に駆け寄る。
「(おー、碧のお母さんか。すごい、そっくりだ)」
まるで碧の将来を現したかのような柔和な微笑を浮かべる女性、それが碧の母・清水薫である。
「よくいらして下さいましたはぁ、…皆さんとても浴衣がお似合いですよ」
「薫奥様、すっかりご無沙汰しております。」
ノブアキはまだ帯を締めていない為、合わせを閉じながら頭を下げる。
「まあ、ノブアキさん…すっかり大きくなられて…」
「(えっ?もう効いてきたの?)」
「(バカ!そういう意味じゃないはよ!)」
勘違いする舞とそれに突っ込む彩花。
其処がどうなっているかは、現時点ではまだ判断がつかなかった。
「(これからね)」
「(効果が現れたら、ノブアキもソワソワしてくるでしょうよ)」
こちらは冷静な可憐と涼。
「皆さんは碧のお友達なのよね?」
「あっ、はい、碧ちゃんに誘われまして〜」