風紀委員Girls! 446
2階に上がって行こうとする真里菜を舞が止める。
「お昼寝しているんだったら悪いじゃない…そっとしておいてあげましょうよ…」
「う、うん…でも粋さんに悪いは…お母さんが寝ているんだったら、一緒に行こうって誘った方が…」
「あっ、でももしかして彼は行きたく無かったんじゃない?…沙里菜さんを前にしながら、多岐亮と食事なんて…」
「そうなのかなぁ…」
真里菜が腕組みして考える。
「一緒にお買い物して、2人ともお疲れだと思うし。無理に起こすこともないんじゃないかな」
「それもそうかぁ…」
舞はそう言うが、その耳の片隅ではギシギシという怪しげな音が聞こえていた…
これは間違いなくベッドの軋む音だということは、ベッドの上ではまだヤッたことのない舞でも分かった。
「さぁ!早く行きましょ!皆を待たせては悪いはぁ!…」
舞は慌てて大きな声を出す。
真里菜に聞こえてはいないことを祈りつつ、自分たちがここに戻ってきたことを、上の2人に分かって欲しかったのだ。
舞は真里菜の手をつかんで家を出た。
「いいのかな…様子見なくて」
「子供じゃないもの、大丈夫だよ、きっと」
「まあ、そうだけど…」
出てもなお家の方を気にして振り返る真里菜。
舞にも後ろめたさは当然ある、でも今自分がしゃしゃり出るわけにはいかないのだ。
そんな真里菜と舞の姿を、沙里菜はレースのカーテン越しにそっと見た…
心臓がドキドキと高鳴り、思わずカーテンを握ってしまう…
「危なかったですね…声がしなかったら全然気づきませんでしたよ…」
夫のベッドに寝そべる粋は、続きを要求するかのように、聳え勃つモノを垂直に立てて見せる。