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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 436

「監禁?…なんだか物騒だは…」
それを聞いていた沙里菜が口を挟む…

「黒獅子の奴らが酷いことを仕出かしちまって…」
旬は自分が悪かったの如く拳を強く握り、頭を垂れた。

「黒獅子だからって、旬くんが罪の意識を感じる必要ないはよ…」
沙里菜の手の温もりを、旬は肩に感じた…

「あっ、はい…」
その優しさが旬にはユリナと重なるところがあって、緊張が増すのだった。

「みんな揃うまでゆっくりしてましょ」
沙里菜が4人をリビングに招き入れる。
「コーヒー入れるね」
恵里菜はキッチンで準備を始める。

「今日みえる沙里菜さんのお友達って、彼氏さんなんですよね?…」
「やだぁ、真里菜から聞いたの?…」

「ええ、実はさっき…街中で2人のこと見掛けたんですよ。」
お、おい…
横から旬が舞の脇腹を突く。

確かに沙里菜さんと会うほんの数分前に、沙里菜の彼氏である春日粋の浮気現場を目撃しているだけに、旬が戸惑うのも分から無くも無い…

「そうだよー。沙里姉の彼氏さん、すっごくカッコいいんだよ」
「ですよね、背も高くて、憧れますよねぇ」
恵里菜と舞の会話が盛り上がる。

「もう、舞ちゃんは隣に素敵な彼がいるじゃない」
「えへっ、そうですかぁ」
「…今日は一段と惚気てるぞぉ、舞」
旬だけでなく、美菜子も舞の脇腹を小突いてくる。

「そうね、旬くんて俳優の誰かに似てるは…」
沙里菜が考え込みながら旬の顔をジッと見詰めた…

「あっ;…オフレコなんすけど…俺、多岐亮の弟っす…」
旬は沙里菜の色素の薄い茶色い瞳に見詰められ、ドギマギしながら答えた。

「うわぁ!そうだったのぉ?!」
声を裏返し、大きな声を上げたのは恵里菜だった。

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