風紀委員Girls! 433
「どう、ってお前は…」
旬は舞から視線を逸らす。
「…君ら、私たちがいる前で堂々とやってましたって宣言してるようなもんだぞ」
「「あっ」」
美菜子の突っ込みに揃ってうつむいてしまう旬と舞。
「アリシア〜」
「はい〜」
アリシアがカバンの中から消臭スプレーを取り出す。
「はいはい…何処でヤッてたかは聞く耳持ちませんけど、これで臭いとはオサラバですね!」
なんか日本語…おかしいですけど;…
「うぉい;…俺はいいってぇ!」
旬の股間目掛けて大量に噴射するアリシア…
あらあら尾漏らししたみたいになっちゃって;…
「おいおい…そんなに俺服持ってないんだからよぉ」
「すぐに乾くから大丈夫だよ」
辺りを気にかける旬に、美菜子はあっさり言い放つ。
「それにしても…舞よ、お前、外人の友達なんていたのかよ」
「アリシアは国籍は英国だけど中身はほとんど日本人だよ」
「ええー、滝谷くん私に会ったの忘れてしまったんですカー」
「わざと片言にしなくていいから」
「あっしとしたこが、とんだ失礼をば…」
「時代劇風にしなくてもいいから」
「ほな旬はぁん、次会う時にはアチキんこと、忘れんといてな…」
「あんた、いつから芸者になったんじゃい!」
「…;なんか漫才みたいだね;」
旬は一歩も二歩も後ろに退いた;…
「冗談です」
アリシアと美菜子はフウとため息をつく。
「真里菜は私たちの親友で、なかなか大変な家庭に育ってきたからね」
「お姉さんたちが揃って帰ってきてるんだって。珍しいよね」
「へぇ…」
4人が真里菜の家に向かって歩き出す。