風紀委員Girls! 422
男のほうは平然と、女のほうは辺りをキョロキョロ見回しながら歩いていく。
その距離は縮まらないし、離れもしなかった。
「…なんか変だね」
「人には言えない関係なんだろ」
旬は舞の腕を引いた。
「行くぞ」
「ど、どこによ…」
「そんなの決まってんだぁろ」
号を煮やしているのか?旬は愛想なく答える…
「ちょっと待ってよ…制服じゃ入れないと思うけど…」
「そ、そうなのか;?」
「一応法律上では18才以上ってことになってるから、多分無理だよ。」
「マ、マジかよぉぉ?!」
さっきまでの強気だったり、無愛想な顔はどこへ行ったか、旬は途端情けない表情になる。
「考えてなかったの?」
「…おう」
「私を道端で無理矢理イかせておいて?」
「だって、舞だって気持ちよかった…」
「ねぇ、パンツどうしてくれるの?」
「…」
肩を落とす旬、舞はそれを見ながらなぜか頬を赤くした。
「どうする?…これから旬のお家に行ってもいいけど…」
「それはダメだ…婆ちゃん今日は家にいるし…」
肩を落とす旬の横を、ソバージュヘアーのスレンダー美人が脚早に通り過ぎていく…
あれ?…沙里菜さん?…
見た目こそ変わったが、それが東京に行ったという真里菜のお姉さんだと、舞は直ぐに分かった。
彼とは一緒じゃなかったの?
いや、そもそも彼は…
「どうした?」
「う、うぅん、ちょっと…」
「アイツのこと、やっぱり気になるのか?」
「う、うん…」
このままあの2人が接近したらどうなる?
舞は一人そう考えた。