PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 414
 416
の最後へ

風紀委員Girls! 416

…その時間は、舞も真里菜も何とか他をやり過ごすのだった。

―放課後。
皆が教室から出て行く中、真里菜はまだ帰り支度すらせず、ただ窓際で座ったまま。
それを不思議に思った舞は、カバンを肩から提げながら見つめ、真里菜に尋ねる。

「真里菜、どしたの?」
「舞…ちょっと、話があるんだけど…」

「うんいいよ。今朝から真里菜、どうも様子がおかしいと思っていたんだよ…」
「流石舞だね…観察眼が鋭いよぉ。」
「またぁ人をバードウッチャーみたいに言うぅ;…。で、どうしたっていうの?」

「それがちょっと気になることがあってさ…」
真里菜は言い難そうに、遠くを見ながら言った。

「皆の前では言えないこと…って訳ね。」
舞は真里菜の顔を覗き込んだ。

「まあ、ね」
真里菜は舞の頭をポン、と撫でてため息をひとつつく。

「で、どんな話?」
「ちょうどさっきの休み時間の話…春日さんのお兄さんが」
「うん?」
「沙里姉…東京の大学に行ってるお姉ちゃんなんだけどね…そのお兄さんとお付き合いしてるんだ」
「へぇえ…」

舞は返事をしながら首を傾げた…
その男の性的趣向を、真里菜は知らないんだろうか?…

「舞が変な顔するのも分かるよ…」
「あっ;ごめん…その人のこと…いろいろ聞いてるからさ…」
舞は罰が悪そうに頭を掻く…

「私も初めはってきりそうだと思っていたよ…」
なんだぁ;真里菜も知っていたのねぇ;…

「そのお兄さんと、真里菜のお姉さん、うまく行ってる?」
「うん、私も心配だったけど、大丈夫そう。沙里姉もすごく楽しそうだったから」
「そっか、それならよかった」

舞と真里菜、お互い笑い合う。

「真里菜のお姉さんって、みんないい人そうで羨ましいな。私、一人っ子だから、いつも姉妹がいたらよかったのにって思ってた」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す