風紀委員Girls! 409
「うぇぇ?!…そ、それってどういうことなの?!…」
ただ一人知らなかった恵里奈が素っ頓狂な声を上げる。
「だから恵里奈!…文字どおりそういうことよ…」
「うぇ?!…文字どおりって…要するにそう言うことなの?!…」
「恵里姉;…だからそれを今、沙里姉に聞いてんじゃない;…」
まだ事を理解し切れていない恵里菜に、真里菜は呆れてため息をつく…
隣のユリナは苦笑い、沙里菜はちょっと困惑顔。
「で、沙里菜、本当のところは」
「んー…そんな感じがする、とだけ。女優とかグラビアアイドルよりも、男の俳優やアーティストのことが気になってることがあったかなぁ、って程度」
「でも、春日さん、確かユリ姉のファンだって沙里姉言ってたよね?」
「うん今度のユリ姉の映画、凄く楽しみにしていて…、その話題が出てる記事、片っ端から読み漁っているんだもの…」
それって…
自分のことじゃなくて、亮のことを気にしているんだとユリナは直ぐに分かった…
「それは置いといてだけど…沙里奈…ちょっと聞き難いんだけど…」
「何?…何でも言って…」
「それじゃあ単刀直入に聞くけど…粋くんとは…身体の関係はあるの?…」
沙里奈はクスッと笑いながら
「ユリ姉、直球だね」
「…だって、粋くんの噂が噂なんだもん、沙里奈と付き合っているんだから…」
沙里奈は心配するユリナに笑顔のまま言う。
「粋くんはあんな感じだけど男の子だよ、私も十分満足してる」
「…そう?」
「ええ…だから3人ともそんな心配はしないで…」
「よかったはぁ〜私はてっきり、カモフラージュの為に沙里奈が利用されているのかと思っちゃったよぉ」
「それじゃあ、あの噂は?…」
真里奈は身を乗り出す。
「ああ粋と滝谷亮のことでしょ?…」
「やだぁ沙里姉、そのことも知っていたの?…」