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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 406

「さ、出来たわよ〜、粋くんもこっち来て召し上がれ〜」
さっきまで渋り気味だった静里菜は楽しそうに料理を盛り付け、皆に促す。

「すごいな〜、普段じゃ絶対にやらないよね〜」
「私たちの好きなもん集めて作ったって感じね」
「そりゃそうよ、あんたら姉妹が揃うのなんていつ以来なのかしらね」
真里菜と恵里菜が口々に言うと、静里菜は自慢げに言い放つ。

「すごく美味しそうですねぇ」
粋もここで初めて笑顔を見せる。

例の事件があってから、粋の家ではこうやって家族団欒の時は無かった。
それは部屋に篭ってしまった自分のせいではあるのだが、世間の噂に翻弄された父親と母親の喧嘩は、日々絶えることは無かった…

「ご実家はこの辺りなんですって?…」
「いえ、数年前に引っ越したんです…」
「それじゃあ、ご両親はこちらにはいないのね。」
「あ、はい…実は父と母は離婚したんです…」

「そうだったの…」
静里菜は粋と視線を合わせ辛くなった。
自分たちの証拠も何もないうわさ話のせいで彼の家庭を崩壊に追い込んでしまったことに、今更ながら申し訳なさを感じざるを得なかった。

「妹さん、この子と同級生なんですって?」
沙里奈が真里奈の頭を撫でながら言うと
「ああ…そうなんだ…僕はあの後妹とは…」

粋に見つめられて、真里奈は自分の顔が赤く染まるのが分かった…

真里奈も春日愛の起こした事件のことで、数年前、愛の兄である粋が黒獅子の連中に虐めを受けていたことは知っていた…
そしてその虐めの原因となったのは、春日粋が滝谷亮に言い寄っていたという話しも聞かされていた…

見るからにイケメン、好青年。
そして付き合っているのは自分の実の姉。男同士の仲なんかじゃない。

…すべて昔あった話でいいのか?本当の話だったのだろうか?
真里菜は粋を見ながらそう考えた。

「妹…愛って言うんだけど、迷惑かけてないかな…我が強くて喧嘩っ早くて、小さい頃は大変だったからね…」

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