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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 403

「うんまあ、今回一緒に帰省してるから…会おうと思えば会えるけど…」
渋々と言った形で沙里奈は言う…

「なんだぁ!こっちに居るなら話しは早いはね。今から呼んだら迷惑かしら?…」
「多分呼んだら飛んで来るとは思うけど…」
「やだぁ、沙里姉と一時も離れていられないってことぉ?〜」
「違うよ…彼はユリ姉のファンなんだよ…」

「ふぇ?ええええ?」
予想外の言葉にユリナはおかしな声を出してしまう。

「男だったら誰でもユリ姉に惚れちゃうよね〜」
「さすが、彼女にしたいナンバーワン女優だよ」
「ちょっ、恵里奈も真里奈も…」

動揺を隠せないユリナ。
目の前で沙里奈がニコッと笑う。
そこで、やれやれとため息を吐くのだった。

…もっともそのとき、キッチンで料理する4姉妹の母親も同じように動揺していたのだが。

母親の静里奈にとっては、手塩に掛けて理想の子供に育てた筈の沙里奈だった…
4人娘の中でも、一番に愛情を注いできたのも沙里奈なのだ。
それがこともあろうことにこんな派手な姿になって帰って来て、しかも数年前に噂になったあの男が彼氏だという…
静里奈が落胆するのも無理もなかった。

ユリナ同様に母親の静里奈も『春日』のその名前を聞いてピンときていた…
近所の主婦たちと眉を顰めながら、その真しやかな噂を面白可笑しく尾ひれを着けて広めたのも、静里奈を始めてとする、暇を持て余していた主婦たちだった。

お転婆でイケイケのユリナ。
目立ちたがりなリーダー気質の恵里奈。
根暗でネガティヴな真里奈。

…この3人に比べて沙里奈は非常に手のかからない素直な子供だった。
それだけに瀬里奈も手塩にかけていたといってもいい。

…それとはまた別に、瀬里奈はあの少年がどのように成長したのか興味もあった。

「さ、お父さんも帰ってくるし、4人とも準備しなさい!」
瀬里奈はリビングの4姉妹に向かって言った。

「あ、お母さん…もう一人増えるんだけど…いいかな?…」
沙里奈は両手を合わせ、拝むように静里奈を見てきた…

「キッチンに聞こえて来たはよ…沙里奈の彼氏さんなんだって?…」
「あっ;…ごめんなさい…お母さんに断りも無しにメールしちゃって…」

「まあ仕方ないはね…それでその人、下の名前は“春日”何て言う方なの?」

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