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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 402

それからその少年がどうなったのかは誰も知らなかった。

後々、ユリナはあるオーディションでグランプリを受賞し芸能界へと進むことになる。
奇しくも所属事務所は亮と同じフロンティアプロモーションで、そこで2人は再会することになる。

…その一方で、あの少年の兄と妹は、すっかり忘れ去られた頃に、この街に戻ってきたのだ。

ユリナは忘れていた記憶を呼び起こされ、今さらながらに少年を憐れんだ…
そもそも亮と仲がよかったというだけで、少年にそういう趣向があったかどうかも誰も分かってはいなかったのだ…

「沙里奈の彼氏ってさ…ちゃんと沙里奈に向き合ってくれている?…」
遠回しの言い方で、沙里奈にそれとなく聞いてみる…

「ん?…あぁ、優しいし、私のこともちゃんと大切に思ってくれてる。控えめな子なんだけど、しっかりしてるし…」
沙里菜は照れ気味に言った。

「そっかぁ…」
ユリナはひとつため息をついて答える。

自分が抱いていたイメージと、沙里菜が見ている彼とは、大きく違うところがあるのだろうか。
妹がいいお付き合いをしていることに安心しながらも、どこか納得の行かない思いがあるユリナだった。

もしその彼氏が、昔皆から噂されていたような男だったら…沙里奈は世間からそれを隠す為に利用されている可能性も無くはない…

もしそんなことだったとしたならば、沙里奈の姉としてユリナは黙ってはいられない…

「沙里奈…その彼氏とやらに会ってたいんだけど…無理かな?…」

「えっ…ユリ姉、またなんで…」
「ああ…沙里奈が嫌なら無理は言わないよ…ちょっと私、気になることがあったから…」

「うん、ちょっと興味あるかも」
「沙里姉をここまで変えちゃう彼氏さんって何者かってね」
恵里奈と真里奈の興味の方向は、ユリナとは違うことにあった。

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