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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 401

当然亮に思いを寄せるユリナは面白くは無かった。
いくら男同士といえどもユリナの目から見たら、亮と少年の仲は、度が過ぎているようにしか思えなかった。
その思いは自分の嫉妬から来ていることを感じながらも、あの時のユリナはそれを許すことが出来なかった…

このままでは自分に振り向いて貰えるどころか、亮が人としての道を外れてしまう…
その元凶は全てあの少年にあると…思って疑わなかった…

しかしユリナにはどうすることもできなかった。
もどかしい日々が続いていた中、ある日、事件は起こる。

それが、黒獅子生徒による渕上亜里沙への集団性的暴行である…

亜里沙が発見されたのは再開発地域にある公園。
帰宅ルートとはまったく違う場所だった。

ユリナはその話に動揺を隠せなかった。

先ず頭に過ぎったのは亮のことだった…
亮の家の側で起きた事件…増しては黒獅子のトップである亮が、この事件に関与していないとも思えなかった…

案の定、亮は警察に連行された。
泣くことしかできないユリナは、心のどこかで“やっぱり…”と思う自分も認識はしていた。

それでも亮は数日後に釈放された…
あの少年が…亮のアリバイを証言したのだ…

亮に本当にアリバイがあったのかどうか、ユリナは全く知らない。
彼は亮を守る為に何らかの証言をしたのか?
当時のユリナはそこまで深くは考えていなかった。

…高校卒業前、亮は芸能事務所・フロンティアプロモーションにスカウトされる。
これによって亮と彼の関係が終わるのだとユリナは思っていた。

現に少年が亮に付き纏っていると噂になり、黒獅子の連中から耳を疑う程の酷い虐めを受けていたことを、ユリナは後になって聞いた。
それにより被害者である筈の少年は、学校はもとより街中に“変態”と噂が広がり、この街にはいられなくなったのだ…

しかし人の噂も四十五日…少年が街を出て行き、芸能界入りを果たした亮もこの街からいなくなると、あれ程までに誹謗抽象していた者たちも、この事を誰も口にしなくなった…

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