「ねっ！硬派な男だって、オカズを使わない訳無いのよぉ〜」
「ホント、美咲の手を煩わすことも無かったはねぇ…」
「でもちょっと気になるぅな…滝谷がどんな女でヤルのかぁ〜」
「あるぅあるぅ！ヤッてるとこ…み　た　い　ぃぃ」
「覗いちゃう？…」
「モチロン！〜」

「まったくあの2人は…」
唯と夏織の2人を後方支援で視察するアリシアはやれやれとため息を吐く。
「アレでも頼りになるからいいんだけどね、唯と夏織は」

「でもさ、アリシアも気にならない？滝谷の好みの女」
「どうだっていいんじゃない？ま、ゲイじゃなくてよかったけど」
アリシアの隣にいるのは生徒会会計・根岸愛美。

「あら、それって腐女子の私に喧嘩売ってる？…」
「あっ…愛美ってそういう人？…」
「冗談よぉ、冗談…でも女を近づけない男だけの集団って…なんか妖しくない？」
「しかも思春期真っ只中だもんね…滝谷がゲイだったりしたら、唯や夏織はそれこそお手上げだったんだなって…」
「あの二人がどんな思索を考え出すか、お手並み拝見といたしますかぁ…」


…さて、その頃、もう一方のターゲット・青山ノブアキの調査に乗り出した涼と明日香は…

「ここが青海大付属かあ」
「…噂には聞いていたけど、さすがって感じだね」
大学の付属校ということもあるだろうが、学校の規模も大学並み。

「青山ノブアキは野球部のエースだって？」
「うん、これまでは黒獅子がこの辺の強豪代表だったんだけど、青海大付属が出来てからはその勢力図も変わってきたみたい」
「どっちが甲子園に出るか、ってね」
「遺恨試合も起こりそうだね」

「あやゆる面で対立してるってことか……それで青山ノブアキは、女の方は？…」
「美咲のデータには、特定のカノジョがいるって記載は無いはね…」
「野球一筋ってことかしら？」
「それでも青海を陰で締めているんだから、家柄以外にも力は持っているんじゃない？」
「老若男女誰もが認める好青年で、大金持ちのお坊ちゃんでありながら…その実、裏では不良たちをもひざまづかせる存在か…」
「なんかカッコイイけど…青山ノブアキって、相当なワルじゃない？」