PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 396
 398
の最後へ

風紀委員Girls! 398

ユリナはそう言いながら、眼下に広がる町並みを見下ろす。

「ユリ姉、新しい恋に目覚めた」
「ソレはソレは」
恵里菜と真里菜は小声でヒソヒソ話。

「ま、中に入ろうじゃん?夕食も近いんでしょ?」
「そうだよー、お母さんが腕によりをかけてくれたんだからねぇ」
「へぇ、珍しいな…」

「それゃあ、お母さんご自慢の沙里姉が帰って来るんだもの、お母さんだって頑張るはよ。」
「うえっ!?…沙里姉、帰ってきてるのぉ!」

「ええ、駅からこっちに向かっているって、連絡入ったみたいよ…」
「やだぁあ、沙里奈に会うなんて何年ぶりかしらぁ〜やっぱり今日、来てよかったはぁ…」

ユリナも恵里奈も、もちろん真里奈も聞いていなかった沙里奈の帰宅。

「うぇえー、マジかぁ…」
「沙里姉、帰ってくるんだあ…」

こと勉強に関しては四姉妹で一番の成績を誇り、母親が最も信用していたのが沙里奈だった。

しかし、いつからか恵里奈と真里奈はそんな沙里奈が苦手になっていた。

そんなことを真里奈は知る由も無かった。
三人とも優秀な姉たち…
お母さんの望み通りに桜咲に入り、それぞれに人から羨まれる存在なのだ。

もちろんお母さんが沙里奈のことを殊更に可愛がっていたのは、子供の時から真里奈だって分かってはいた。
その束縛的な愛情から逃げ出す為に、沙里奈が実家から通えない距離の大学を選んだことも…

きっと今日実家に帰ってきたのも、母さんの猛烈?なアプローチに断りきれずにいたのかもしれない。
そういう意味では沙里奈も苦労していたのだ。

母親が料理しているのを横目に、ユリナ、恵里奈、真里奈の3人はリビングのソファーに座る。

「何と無くだけど、実家だと落ち着くよね」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す