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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 397

高台にある敷地からは、開発指定地域が見下ろせた。
車から降りたユリナは、そこを感慨深く眺めた…

「滝谷旬の家はあの辺りかしらね…」
真里奈が横に立ち指をさす…

「ええ…」
電気系鉄塔の立ったあの下…ユリナは亮を想い、今まで何度も見下ろしたきたのだ。

「おかえり、ユリ姉、真里奈。2人一緒だったんだね」
玄関のドアを開け、恵里奈が顔を覗かせた。

「久しぶりねぇ恵里奈」
「エリ姉!」
真里奈が恵里奈に抱きついた。

「相変わらず仲良しさんねぇー」
ユリナが2人を見つめ、目を細める。

「それゃあそうだよ。ユリ姉も沙里姉も、さっさとこの家出て行っちゃたから…」
「あらぁ私はこの家から桜咲に通ったのよ。それを言うなら沙里奈と恵里奈なんて高校から寮に入っちゃったじゃない…」

「まあそうだけど、一番長く一緒にいたのは恵里姉だもん…」
「もぉ〜私がオムツ換えてあげたの覚えてないのぉ?」

「そんな昔のこと、覚えてないなぁ…」
「ユリ姉は気づいた頃にはテレビの向こうの人になってたもんね」
「ちょっと、恵里奈までそんなこと言うの…」

こんなやり取りだが姉妹仲はもちろん良好。

「ユリ姉は雲の上の人みたいだった…そんな人、追いつけるはずなかったもんね…」

「やだぁ私なんて外見ばっかりで、中身はからっぽだし…」
「そんなこと無いよぉ、映画で多岐亮の相手役するなんて、やっぱりユリ姉は凄いよ!…」

「亮ね…」
「ユリ姉ずっとあの人のこと好きだったもんね…それこそ多岐亮が滝谷亮の時から…」

「それはもう昔の話しだよ…私がどんなにアピールしても…彼は振り向いてはくれなかったもの…」

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