風紀委員Girls! 393
「やめてよ舞;…私のなんてお子様のみたいなもんなんだからぁ…」
美咲は突然自分に話題が返ってきたことに慌て、顔を赤らめた。
「何なに?…美咲のお子ちゃまの恋って何なのぉ?〜…」
興味津々といった赴きで瞳を輝かせる可憐…
「まあまあそのうち分かる筈よぉ!」
舞は可憐の頬にチュッとキスをする…
…その頃
姉・恵里奈が久しぶりに実家に帰ると聞いて、真里奈は今日は生徒会(風紀委員)の集まりには参加せず、早めに帰宅することにした。
ちょうど正門を出たところで、一台の車が目の前で止まる。
「…ん?なんだ?」
車の窓が開くと
「真里奈、久しぶりぃ」
「ちょ、ユリ姉!?」
「何驚いてんのよ?…私が来ること聞いてなかった?」
ユリナはドアを開き真里奈を招き入れる。
「うん、恵里姉が来るのは聞いていたけど、誰もユリ姉が来るとは言ってなかったよぉぉ」
真里奈は助手席に乗り込んだ。
「やだぁ、父さんも母さんもどうせ私がドタキャンでもするだろうと思って真里奈には黙っていたのね…」
真里奈がシートベルトを締めるのを確認すると、ユリナはゆっくりと車を発進させた。
「えへへ、でもユリ姉が来てくれるなら嬉しいかなぁ」
「ふふ、真里奈はどうなの?学校も家でも、うまくやれてる?」
「お父さんとお母さんも、以前に比べればマシになったよ。今はかなりいい方。学校はすごく楽しいので言うことないでーす」
「それならよかったわ」
車が赤信号で停止する。
「ユリ姉こそ、彼氏が出来たんでしょ〜?」
「え?」
「だって顔見れば分かるもん。凄くイキイキしてるよ…」
「やだぁそんな生意気言って…」
ユリナは自分のそんな表情を隠すように、サングラスを掛ける。
「いいんじゃない?…ユリ姉昔からモテるに、亮さん一筋だったもんね…ここいらで別の人っていうのも…」