風紀委員Girls! 392
涼の言葉の意味がわからず、一瞬固まった後でお互いを見合わせる舞、可憐、美咲。
そして、言葉の意味を理解したところでニヤリと笑い、涼を見つめる。
「あらあら、涼と明日香はそこまで行ってたのね〜」
「女の子同士ってどうやるのかな…」
首を傾げる可憐を見て、舞と美咲は微笑んだ。
「そういうことにルールとか決まりなんてないんだから、可憐もきっと水上くんと大丈夫だよ!」
「そうかぁ!…別に入れるばっかりがセックスじゃないってことねぇ!…」
「う、うん;…まあ露骨に言うとそういうことだと思うけど;…」
「やだぁ〜私、下品〜?」
そう言いながら可憐は笑った…
「いやいや…可憐が楽しいなら、それでいいんじゃない」
「水上くんが早く良くなるといいよね」
「うん、私もそれを期待してる。直が良くなるために、私は頑張るからさ」
可憐はさっきよりも明るく、気丈に笑って見せる。
「…で、話はもうひとつあってだね」
「おっと、まだあったか」
「信吾くんと瑞穂ちゃんの話」
「ああ…瑞穂ちゃん大丈夫だった?」
舞は一転真面目な顔をして尋ねた。
「直の病室にいたら2人で見舞いに来てね。血が繋がってないと聞いたけど、アレは兄妹と言うより恋人だよ」
「へぇえ…」
「そのときが来たら、養子縁組を解消して2人で、ってこともあるかも」
「ほんと、あの時の信吾くんかっこよかったもんね。私すっかり信吾くんのこと見直しちゃったよ…」
「そうそう、普段は頼り気無いくせに、いざとなるやっぱり“男”って感じで、あれは瑞穂ちゃんじゃなくても惚れるよぉ〜」
「あのギャップが返って、信吾くんの男らしさを引き立たせたんじゃない?…」
「なるほどねー…」
神妙な表情で言う美咲を、可憐がニヤつきながら見つめる。
「なっ、何さ、可憐…」
「ふふふ、美咲もそんなこと考えるんだなって」
「そりゃだって、美咲ちゃんは恋する乙女ですものね〜」
舞が可憐の背後から腕を回す。