風紀委員Girls! 40
「えーと…一緒に?」
舞が確認するように聞き返す。
「はい」
碧はニコニコしたままだ。
「…混浴ですか」
「はい!」
「えーと、碧ちゃんも一緒に?」
「はい〜、ノブアキくんとは勝手知ったる仲ですもの〜」
…碧の言葉に、ノブアキの顔が赤く染まる。
「(あんた、やっぱりそういう仲なのね…)」
「あ、いえ…誤解なさらないで下さい…碧ちゃんとは兄妹みたいなものなので…」
(兄妹がこの歳になって、一緒に風呂に入るか!)
誰もが思っただろうその言葉を、誰もが喉元で飲み込んだ…
「でもよかったぁ。別れなくていいなら、ノブアキさんともっとお話しが出来ますよねぇ」
ここで尻込みでもされたら、せっかくのチャンスを逃しかねないと、舞は言葉を繋ぐ。
「それにお爺さまもいらっしゃるなら、ご挨拶もできますもんね。」
舞の心中を察した唯が、男1人では無いことを強調するように続けた。
「(涼?)」
「(はいはい、何かな舞ちゃん)」
「(この前の超小型カメラ持ってきた?)」
「(もちろん!)」
涼が舞にサムアップする。
「(でも一度に全員とはいかないわね)」
「(私たちは外で待っていればいい?)」
今度は彩花が舞に尋ねる。
「(そうね。脱いだ服からも情報は得られる筈よ。)」
「(了解!情報収集完了次第、アンダーに媚薬液を塗りこんでおくはぁね)」
「(媚薬液をアンダーにぃ?)」
「(ええ美咲からの指示よ。その部分に塗っておけば、かなりの期待は得られるらしいの)」
美咲…遠隔操作ってやつね…
確かにお爺さまとやらがいるのなら、ノブアキを誘惑するのは控えたほうがいいのかもしれないものね…
舞、唯、夏織、涼、明日香、桃子はノブアキと碧とともに浴室へ。
彩花、可憐、アリシアの3人は外で情報収集などを行うため、二手に分かれる。
「今、天然温泉ってなかった?」
「はい、建設中に偶然掘り当てたそうです」
「すげえなおい」
…ますます清水家、ナニモノ感がすごい。
「あ、更衣室、男女に分かれてないんだ」
「混浴ですから♪」