風紀委員Girls! 379
ドクドクとした心臓の音が激しく高鳴る。
喉がカラカラに乾き、思わず“ゴっクン”と喉を鳴らしてしまう…
その音に気付いたのか、布団の揺れる動きはピッタっと止まった。
マズイ;…
純はその場に固まってしまう…
「春日…」
「はっ、はいっ!?」
「いつから、そこにいたの?」
「いっ、いえ、あの…さっき…ほんのちょっと前…」
テンパって声が裏返る純。
こんなところ見たら、絶対怒るよ先輩…ってか生きて帰れるか僕…
「あんまり大きな声出さないで…亮くんが起きちゃう…」
しかし麻耶の声はまだ甘く、少し恥ずかしそうだった。
「大丈夫だと思いますよぉ…アイツ、股間にテント作って、爆睡してますから…」
話題が逸れてくれるといい…純はそう願った;…
「そう…どっちが大きいのかしらね…」
麻耶の視線は明らかに純の股間に注がれていた。
純の股間は亮のことなどいえない程、パンパンに興奮の証を浮き出させていた。
「せ、先輩…」
麻耶にまじまじと見られ、純は思わずそこを手で押さえて隠す。
「亮くんも男なら、春日だって男だよね…」
「いや、あの…その…」
麻耶は慌てふためく純に優しく微笑んだ。
「私だってこんなことしちゃうんだもん…春日のことなんて言えない…」
「い、いえ…;僕なんて毎日してますから;…」
こんなカミングアウトする必要も無いのに、麻耶を励まそうと思わず口から出てしまった;
「クス、毎日なんて凄いねぇ…今日もシてきたの?」
麻耶の声に憂いが帯びてきたことに純は気付かなかった。
「あ、いえ;…今日は家に帰ってませんから…」
こんなこと何マジメに応えてんだ;…と思いつつ、麻耶には嘘がつけない純だった。