風紀委員Girls! 378
今や国民的な人気俳優になりつつあるこいつも、普通の男なんだと思い知らされた。
弟のことがあったとはいえ、もっと早くに和解しておけば良かったんだ…純はそう思った。
「おやすみなさい、先輩…それに滝谷…」
部屋の明かりを消して、純も眠りにつく…
かさかさとした擦れるような音で純は眼が覚めた。
まだ暗い…夜明けにはまだ早かった…
ん?…何だ?…
頭はまだ半分夢の中…
何が起こっているのか理解するのに時間が掛かった…
おいマジかよ;…
聞き覚えのあるその音…次第にクチョクチョと憂いを帯びてきた…
聞いてはいけないものを聞いてしまった。
純は思わず頭を抱えたくなる。
「…まったく、時と場所をわきまえているのか、滝谷…」
そう言おうと身体を起こす純、しかし…
当の亮は豪快にイビキをかいて爆睡中。
これではそんなことをするなんて…
…じゃあまさか。
純は、もう一人が眠っているだろう方を向いた…
上掛けの布団が微かに揺れていた…
先輩…?
それを女の人でもヤルことは知らないでも無かった…
それでも純にとっての女性のそれは、どこかAVの中だけのことのような気もしていたのだ…
マジかよ…?
純は眼を輝かし、麻耶のベッドへ脚を忍ばせる…
なるべく気配を消そうと、麻耶の眠る?ベッドへと身体を近づける純。
「…っ…ぅ、ぁ…」
水気を含んだ音は次第に大きくなり、くぐもった声も聞こえてきた。
それでもなお、純はこの状態が現実のものには感じられなかった。
「はっ、あ…んはぅ、はぁ…あぁ…」
その声がだんだんとはっきりとしたものになり、普段の麻耶からは想像できない甘いものに変わる。
「先輩…」