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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 370

「…春日、なんでアンタがここに来るのよ」
麻耶が明らかに不機嫌そうに言う。

「いえ、その、なんと言いますか…」
「ちゃんとみんな送って行ったんだよね?」
「ええ、それはもちろん」

…今彼を部屋に入れることはしたくなかった。
多岐亮…滝谷亮と春日純をここで鉢合わせさせることなど以ての外だ…

「それは御苦労。もう帰っていいはよぉ。」
春日が報告に来た訳では無いのは分かっていた。でも亮との久しぶりの時間を邪魔されたくは無かった。

「あ、いえ…先輩と話しがしたくて…いろいろ買ってきたんすよ…」
春日は食下がるようにドア越しに言う…

「それじゃあ、それは預かっておくから明日…、明日また来てよ…」
摩耶はそれを受取る為、ゆっくりとドアを開いた。

「先輩…」
ドアの前の純は、まるで小動物のような視線で麻耶を見ている。
…ここでその顔するなよ。
麻耶は心の中でそう毒づく。

「ありがと…春日、でも今日は、ホントにごめん…」
麻耶は俯いて、荷物の袋を受け取る。

「あれぇ?誰か来てるんでぇすか?」
目敏く亮のスニカーを発見する春日…やっぱアンタは刑事に向いてるかも;

「あ、まあ…幼馴染みみたいな人がちょっと…」
嘘は言っていない…確かに亮は、幼馴染みみたいな存在なのかもしれないもの…

「それじゃ僕なんて、お邪魔ですよね…」
またその目をしないで;

「そんなんじゃ無いはよ…春日もよかったら上がってく?…」

「い、いいんですか…先輩にも、その人にも申し訳ないんじゃ」
「だからって、アンタだってあっさり帰らないじゃない…」

何故だ、素直になれない自分がいる。

亮と純を接近させてはいけないとは思う。
しかし、もう一方では2人の誤解を解き、和解させたいという思いも沸くのだ。

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