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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 359

この時はまだ、この可愛い印象の強い亮が本当に黒獅子のトップを取り、次に起きた女子大生レイプ事件の容疑者になろうとは夢にも思っていなかった…

「麻耶さん?もの思いに耽ってどうしたんです?」
「どこかこの辺りに休める場所はないですか?…桃子、肌が冷たくなってるの…」

明日香と真里奈の言葉に、麻耶は過去から現在へと戻された…

「ごめん、つい…」
桃子の姿が、あの時の由真と全く一緒に見えた。

「私の家、ここから近いから、みんな乗ってよ」
麻耶は明日香たちを手招いた。
「急いでお願いします!」
「コンビニ寄る?何か温かいもの買って行った方が良いんじゃない?」

一番近いコンビニに車を止め、麻耶1人車から降りた。
「私が買ってくるから、あなたたちは椎葉さんに着いていてあげて…」

入口の扉を開けると、入れ代わるように出て来たサングラスの男…
柑橘系の爽やか香りが鼻孔を刺激し、麻耶は何気に振り返る…

え?…

サングラスの男も何かを考えるように麻耶の方に振り向いていた…

…彼とは、何処かで会ったような気がした。
でも、それは100%そうだとは思えず、桃子を待たせてはいけないという思いから、麻耶は踏み出すことはできなかった。

麻耶が会計を済ませている間に、その彼は黒の高級スポーツカーに乗って去っていったのだった。

ハンドルを握りながらも麻耶はその男のことが気になっていた…
派手な出で立ちとは裏腹に、麻耶の中ではどこか日溜まりのような懐かしささえ感じていた…
せめてサングラスを外してさえいれば…

「どうしたんです?…今日の麻耶さんいつもと違いません?」
助手席の明日香が横から見ているのが分かった。

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