風紀委員Girls! 358
麻耶はしばらく意識を失っていた。
亮のモノは人並み以上に大きく、小柄な麻耶は受け入れるだけでいっぱいだったのだ。
それでも麻耶の顔も苦しさではなく幸せに満ちていた。
目を覚まし、服を着る麻耶と亮。
幸いにも由真も旬も眠ったままなのを確認して2人で安堵する。
「亮くんのがあんなに大きいなんて、分からなかったなぁ…」
寝息を立てる旬の横で2人、一枚のモーフに包まれながら麻耶は言った…
「あ、はい;…銭湯では何か皆に見られっから、タオルで隠すようになっちゃいましたよ;」
「そうだよね…亮くんはイケメンの上にあんなに大きかったら、周りの男たちは嫉妬しちゃうと思うよ…」
亮は頬を赤らめて、麻耶を見つめた。
「麻耶さん…俺、今日のこと、一生忘れないから…」
「私も、亮くんとしたの、絶対忘れないよ…」
麻耶は亮の頭を優しく撫でた。
亮がお茶を入れて、2人で飲んで一息つく。
「…なんか、由真には申し訳ないけどね」
「由真さんは、何かあったのか?」
「よくない男子高の生徒に乱暴されて…」
「それってこないだの…?」
「ええ、あの時のことが原因でいろいろあって…」
麻耶はあえて話しをオブラートに包んだ。
「よくない男子高ってもしかして?…」
「ええ黒獅子…どうしようも無い奴らのたまり場よね…」
「あ…あの俺、この春から黒獅子に行くんです;…」
「そうなんだ…」
麻耶はため息をついてそう言った。
「…なんか、すいません」
「亮くんは悪くない。謝ることなんかない」
やはりこの家庭では仕方ないのか。
「亮くんが、黒獅子の悪い印象を変えてやる、ってくらいの気持ちで、頑張ってほしい…そうなったら、いいと思う」
「はい…」