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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 348

「そう…寂しくない?」
「うん、大丈夫だよ。婆ちゃんも兄ちゃんも優しいし」
「…そう」

恵まれた環境の自分の方が惨めに感じた。
親とも姉とも些細なことで衝突する自分は、なんて小さな人間なのだと…麻耶はそう思った。

「まあ…入ってよ」
「ごめんね、お邪魔します…」

「しっ!…」
滝谷亮が人差し指を鼻の前に立て、静かにするよう合図した。

見ると部屋に敷かれた布団に寝息を立てている少女…
それは間違いなく由真だった…

「由真………」
麻耶は靴を脱ぐのももどかしく、由真の元に駆け寄った。

「この前の、お姉さんの友達なのか?」
亮は小声で麻耶に尋ねた。

「そうだよ…あの時はホントにありがとうね…」
「ビックリしたよ…あんな格好でフラフラしてたから…しかも、俺の顔見ていきなり泣き出しちゃったし…」
「そう…それは、ホントにごめんね…」

「まあ今日はここに泊まっていくといいよ。随分と疲れているみたいだからね…」
「そうして貰えると助かるな…多分1日中歩き回っていたんだと思うのよ。」
麻耶は寝ている由真の頭をそっと撫でた。

「よかったら、お姉さんも一緒に…」
「もちろんそうしたいけど…御迷惑じゃない?」

「婆ちゃんは入院…だから今晩は俺と弟だけしかいないからさ…」
亮はそう言い、鼻の下をポリッと掻いた。

「そう…2人とも大変なのね」
麻耶は心配そうに2人を見つめた。

「まあ、昔からだから…慣れてるさ」
「それでも…じゃあ、私、ご飯でも掃除でも洗濯でも、なんでもするよ」
「そんな…お姉さんはお客さんなんだから…」
「君達にはこの前から助けられっぱなしだもん、私にもお礼、させてよ」

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