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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 344

そう言いながら、麻耶は当時のことを振り返っていた。

麻耶と由真は幼稚園の頃からの仲良し。
家も近所で家族ぐるみの付き合いだった。

2人は桜咲ではなく、共学の公立校に通っていた。

ある日、部活から帰ってきた麻耶は、先に帰っているはずの由真がまだ帰ってきていないことを彼女の母親から知り、愕然とする。
麻耶はそれから、一人で由真の居場所を探し回ったのだ。

友達の家、学校、図書館、公園…
散々歩き回っても、由真の姿は何処にも無かった。

どこか違う街にでも行ってしまったのだろうか?…
諦めかけたそんな中で、ふと由真が憧れていた黒獅子男子の顔が浮かんだ…

由真は何故か彼の写った写真を持っていた。
確かにイケメン、女の子からモテるだろう男だった。

しかし、彼は黒獅子の人間。
麻耶は両親や学校の先生から黒獅子に関わるなと口酸っぱく言われていた。
それだけにいい印象は抱いていなかった。

それでも麻耶は黒獅子の生徒が多く住む、貧民層地域に向かっていた。
由真があの男子に会いに行ったとしたら、あの地域しかない…そう思えた。

バラックのような長屋が並び、狭い路地が迷路のように続いていた。
汚物のような悪臭が漂い、麻耶は吐き気を覚えハンカチで口を覆った。

少女が一人で来るような場所ではなかった。
それでも、麻耶は由真がいるのはここしかないと思った。

鼻につくにおいがやっと弱くなった。
辺りはすっかり真っ暗になってしまった。
それでも、麻耶は由真を探す。

狭い路地を抜け、開けた場所にある公園までやってきた。
「…?」
麻耶は視線の先に、何かがあるのを発見する。

「えっ…」
そこまで近づくと、思わず言葉を失った。

制服を破り千切られ、白濁の液体を全身に浴びせられ、ぐったり横たわる少女…それは由真に違いなかった。

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