風紀委員Girls! 335
「静香ぁ、そんな可愛いのでいいのか?」
「だって…こういうの初めてだから…」
佳奈が静香ににやけ顔で言う。
「あっちはすごいぞ〜」
佳奈が指差す方…舞と美菜子が雑賀をボコボコにしている姿がそこに。
「あいつらはもう少し落ち着かせるべきだったか?」
凛が呆れ顔でそれを見つめる。
「それじゃあ、私もいいかしら?…」
少女の元から立ち上がり、恵里奈が言う。
「もちろんです。皆で力を合わせてここまで来たんですもの、恵里奈さんも最後まで一緒ですよ。」
静香が促すように恵里奈を導く。
「私、今回のように女性を性の道具としてしか扱わない男、どうしても許るせないの!」
そう言うなり恵里奈は、根来の股間を蹴り上げた。
「!!!!」
声にならない声を上げ、悶絶する根来。
「椎葉の分に、あの子の分、まとめて食らえ!」
佳奈がトドメと言わんばかりに根来の下腹部を蹴飛ばす。
「気が済んだらやめとけよ…あとは警察の仕事だからな…」
目の前で繰り広げられる光景に呆れながら、春日は彼女たちに言った。
男としては、ソコにダメージを受けた時の痛みを知っているだけに、春日を始め旬も信吾も、首に傷を負ったノブアキまでもが渋い顔をした。
その横で、佳奈と恵里奈を見習えばかりに、舞と美菜子が雑賀の剥き出しになった股間を攻め立てていった。
パトカーのサイレンが遠くから響いてくる。
「さあその辺にして、お前らは退散しろ!後は俺が何とかするからよ…」
その言葉に従い、根来と雑賀、それに傷を負った皐月を春日に任せ、舞たちは裏口から工場を後にした。
「ああ…疲れた」
「そりゃ散々やったもんなぁ」
ふうとため息ひとつつく舞に、佳奈が突っ込みを入れる。
「桃子の恨みはこれだけじゃ収まらないんだけどな」
「美菜子、君はもうちょっと自重すべきだったのでは…」
思案顔の美菜子に、凛が言う。
「これで、良かったのですかね」
「まあ、一区切りはついたのではないかと」
残された人のいる廃屋を見やりながら、恵里奈と菫が言った。