風紀委員Girls! 334
ノブアキと共に倒れ込んだ雑賀の手から跳んだジャックナイフが、床に滑り落ちる。
それを手にしたのは、運悪く根来だった…
「ポリ公までご登場とは、恐れいったぜ…」
ナイフを構える根来は、少女の背後に回り込んだ。
根来はナイフを、全裸でぐったりして意識のない少女の首筋に当てる。
「お、お前…」
「これじゃポリ公だってなんも出来やしねぇだろ?」
「やめろ、その子を離すんだ!」
「お前の正義はそんなもんか?」
春日が叫ぶが、根来は不敵に笑う。
「おい光、早く立てよ…ここはとっとと逃げ…ぶっ!?」
雑賀に何かを言おうとした根来だが、突然、鳩尾に強い衝撃を受ける。
その正面に立ったのは、鉄パイプを持った静香だった…
根来が怯んだ一瞬の隙を見て、恵里奈が少女を根来の元から救い出した。
「てぇ、てめぇらぁ!!…」
ナイフを周りに向けながら威嚇する根来は、明らかに動揺していた。
「あんたももう終わりだね…観念してそのみすぼらしいモン、早くしまうんだね。」
そう言って、凜が根来に近づいていく…
「ち、近づくな!このまま近づいたらお前なんて…」
「それくらいのモンで私が怯むと思ってるのか?」
焦ってナイフを振り回す根来に、凛は余裕の笑みを浮かべながら近寄り、素早い動きでナイフを振り払った。
「なっ…」
「私も甘く見られたモンだな!」
凛の鮮やかな蹴りが根来の腹にヒットする…
ガクンと膝を着く根来を前に、凜は皆に向かい言った。
「さあ、椎葉桃子さんやここで酷い目に合った少女たちの痛みを晴らす時です…」
「は、はい!…」
始めに返事をした静香が、パチン!根来の頬を平手打ちした。