PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 325
 327
の最後へ

風紀委員Girls! 327

「山本です…妹は、山本瑞穂って…」
「ちょ、ちょっと待って…」
可憐が美咲にメールを送る。

「信吾くん、妹さん、桜咲付属だったのね…」
「あ、はい…」
心配そうで、焦りを隠せない信吾。

美咲からの返信はすぐに来た。
可憐はそのメールを開く。

メールを読む可憐の顔から、血の気が引いていくのが信吾にも分かった。

「どうしたんです?!何か良くないことが起きているんですか!?…」
信吾の叫びにも近い声が、ファミレス店内に響き渡る。

「お、落ち着いて信吾くん…多分妹さんは、この近くの空き工場にいる筈よ…」

「ど、どうして瑞穂がそんなところに…」
信吾の顔にも絶望の色が濃くなる。

「ご、ごめん…ごめんね…私、信吾くんの力になれなかった…妹さんが…」
可憐は声を詰まらせ、涙を必死に堪えた。
「可憐さん…」

「あの空き工場にはね…根来泰輔と雑賀光が…」
それだけ言うのがやっとだった…
可憐は信吾の顔が見れずに、俯きながらハンカチで口を押えた…

「ま…まじかよ…」
信吾はそう呟くと、猛ダッシュでファミレスを出ていった…

「ごめん…信吾くん、力になれなくて…」
我慢していた涙が堰を切って溢れる。
可憐はしばらくトイレに籠って、1人嗚咽を漏らし泣き暮れた…


…………………
「この先に、奴らがいるってことね」
「多分、そうかと」

舞と恵里奈を先頭に、一行はアジトの奥までやってきた。

そんな一行に、後ろから
「おい、お前ら…女だけで行くのは危険だぞ…」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す