風紀委員Girls! 314
「滝谷旬はまだ警察でしょ?…」
「でも彩未さんの言うことが本当なら、もう次期帰されると思う訳よ…」
「それでアパートの前で待っているってこと?…」
「うん、家にはお婆さんがいるそうじゃない…お婆さんの前ではいろいろと聞き難いこともあるからさ…」
「そうだよね…警察ではあの日ずっと一人でビデオ観ていたって言っているらしいんだけど、それって本当からしら?…」
「何か重要な隠し事があるってこと?」
「私はそう思うのだがな」
そうしてアパートの前で待つこと十数分。
「おっと」
凛と明日香の方にゆっくり歩いてくる制服姿の男。
長身で細身の割にがっしりした体格…滝谷旬だ。
「ん?」
「お久しぶりでございます滝谷くん」
「おう…ってお前、そっちの奴と知り合いなのか?」
旬の視線は凛に向かっていた。
「ふっ…随分なご挨拶じゃない?滝谷旬"くん"…」
凛は技とらしく、『くん』付けで呼ぶ…
「な、何でお前がここにいるんだよ…」
旬は声のトーンを落とし、凄んでみせた。
「あらあら、2人共そんないがみ合わないでぇ、昔の話は水に流してくださいなぁあぁ〜」
明日香は命一杯チャラケて見せた。
「って言われてもな、お前…俺、此奴には苦い思い出しかねえんだよ…」
「ふっ、その台詞そっくりそのまま返してやろうか?」
凛は強い眼差しで旬を睨みながらニヤリと笑う。
「(これはガチでヤバい)」
そう悟った明日香は2人の間に入り込む。
「うん…まあ、気持ちはわかる。だけど、今はそうじゃないでしょう」
「あ、ああ…まあアンタらに構っている暇はねーんだ…特にお前にはな…」
「なっ!何ですって!…暇じゃないって、どうせAVでも観て、マスかくしか用は無いんじゃなくて!…」
「なっ、何言ってやがるんだ!分かったようなこと抜かしやがって!…」
これじゃ子供の喧嘩だ…
明日香はほとほと呆れてしまう…