風紀委員Girls! 308
「彼女は今警察よ…滝谷旬の無実を証明する為、自ら出向いたの…」
静香は彩未が滝谷旬に助けを求めに行った経緯を説明した。
「それで滝谷旬は直ぐに戻って来た訳よね…」
「ええ、椎葉さんや黒獅子の男子たちは見つけられなかったらしいは…」
「直ぐに帰って来たにも関わらず、彩未は滝谷旬の家に泊まったって訳ね…」
「夜中だったんだし、街灯も少ない暗い道…それに、もし彼らに出くわしでもしたら…って考えたら最善の策だと思う」
「それもそうかも…」
しばし話し合い、考え込む静香たち。
「どうしましょう、これ…」
「…菫さんにボディーガード役になってもらえば、多少はなんとか…」
「それでも、ホントに恵里奈さんが…?」
「ええ、もう決めたこと…何が起こったとしても、貴女たちを恨むことは無いは…」
「恵里奈さん!…」
涙を溜める静香…そのまま恵里奈に抱き着いた…
「どんなことがあっても恵里奈さんはお守りする!…絶対に!…
……その『交渉』に挑む桜咲生徒会の面々。
元生徒会長の恵里奈を先頭に、静香、佳奈、椎奈、菫が後ろにつく。
「…結局全員でか」
「恵里奈さんをお守りするためです…微力でも、なんとかなるはずなんです…」
「ああ…」
静香の瞳にも、決意と覚悟が現れていた。
その頃清美の生徒会室では、美咲がPCと格闘していた…
「どう美咲?…黒獅子の根来と雑賀の脚取りは掴めたぁ?…」
スナック菓子を差し出しながら、涼が画面を覗き込む。
「脚取りはまだ分からないけど、面白いことが分かったよ…」
美咲はパリッと菓子を奏でながら、涼を見た。