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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 304

「お願いしますよぉ先輩〜…」
春日は甘えっ子のような声で、愛玩動物のように瞳を潤ませ麻耶を見上げる。

「ふっ…アンタ、そうやって女を口説いている訳?…」
麻耶は鼻で笑った。
春日純が年上の女性にモテることは知っていた。

「そ、そういうわけじゃ…」
「ま、もっと詳しく頼むよ…」
俯く純に、麻耶はそう言った。


「いったいどうしたらいいのでしょう…」
清美学園の職員室。
デスクで頭を抱えて俯くのは舞たちの学年主任、堀江奈々。

「…いや、私たちが動いていいものかね?」
その向かい側で厳しい顔をするのは舞たちの担任、野中利奈。

「一応校長が黒獅子に抗議に行っているそうだけど、新設校は立場は弱いはね…」
奈々は深く溜め息をつく…

「それじゃあ被害にあった椎葉桃子は泣き寝入りってこと?」
「木戸樹たちが起こした事件がその前にあるだけに、互いの学校側としては有耶無耶にしたい筈ね…」

「そんなこと椎葉桃子の親が黙ってはいないんじゃない?…」
「こういうことは女の子を持った親は表ざたにしたくないと思うものよ…、現に木戸樹たちに襲われた黒獅子の男子の親だって、被害届けは出してはいないんですもの…」

「なんだか、イマイチ納得がいきませんね…」
奈々と利奈にお茶を差し出すのは能登綾子。
彼女もクラス担任の教師だ。

「桃子ちゃんは、どのくらいかかるでしょう」
「普通に会話は出来るみたいだけど、戻ってくるには相当時間は要するだろうね…」
利奈がお茶を飲みながら言う。

「精神的な問題か…」
綾子がため息をつきながら、横のデスクに座る…

「まだ一部の生徒にしか知られてはいないようだけど、それも時間の問題と思うのよ…」

「そうかもしれないですね…現に黒獅子の男子が襲われた事件は、噂に尾がついて、街中に知られてますからね…」

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