風紀委員Girls! 292
「今回のことって、木戸樹たちが起こした逆レイプ事件の報復って、黒獅子の連中は言ってるのよね?…」
「ああ、ヤラれた男子の中には、この先一生勃たなくなったヤツもいるらしいからな…」
龍次は眉をしかめながら、眉間に皴を寄せた。
「桃子は彩未の変わりっていうより、あの三人の変わりにヤラれたってことよね…」
「ああ、そうかもしれん…」
龍次はそう言って俯いた。
「…次の被害者は出したくないわね」
「私たちも気をつけます」
美菜子に、静香も同調する。
そのとき、桃子のいる病室のドアが開いた。
中から出てきたのはナース服の若い女性。
「あ、あの…桃子は…」
美菜子が尋ねる。
「幸い身体の方は、大丈夫よ…」
目を細めながら、気の毒そうに微笑んだ…
「あ、どうもありがとうございました…会ってもいいですか?…」
「そうね、先生に聞いてみるけど…」
そう言って看護師は龍次に目をやった…
「彼女たちを、守ってやんないとダメよ?」
「お、おう…」
看護師の女性にそう言われ、タジタジになる龍次。
「ん?赤羽根の知り合い?」
「知り合いも何も、俺の姉貴だよ…」
「ま、マジかよ!?」
美菜子が思わず大声を上げてしまう。
「うふふ…赤羽根里穂よ。龍次とは仲がいいのかしら」
「ええ、まあ…」
「よかった。青海は男子高でしょ、いくら桜咲と兄妹校だからといって、龍次に女の子の友達がいるか心配だったのよね…」
里穂さんは龍次の奔放ぶりを知らないんだな…
「それは心配無いと思いますよ…龍次くんは清美の生徒からも人気ありますから…」
まあ何やかんや言っても、龍次はイケメンだからね…