風紀委員Girls! 277
「あ、アニキとは、その、どこまで進んでるんだよ?」
「ん?…亮とはそんな関係じゃないよ」
強がる旬、余裕のユリナ。
「旬くんこそ…舞ちゃんとはどこまで進んでるの?」
「いや、その、そこまでは…一度やっただけで、デートする暇すらなくて…」
ユリナに背を向けたまま、旬はお茶を入れながら言う。
「ふぅ〜んそれでアダルトなモノ観ながら…一人でって訳ね…」
「いや、なんて言ったらいいか…今日はたまたま一人になる時間があったからっていうか…普段はこの狭い中に婆ちゃんもいる訳で;…」
「旬くんも旬くんなりに、苦労してるってことね?…」
「いや、苦労っていうか…不自由っちゅーか;…」
ユリナを直視できない旬。
そこに…
「そういう男の子、私は好きだな」
「!?」
ユリナは旬の背後に近づき、その大きな背中を抱く。
「い、いや、あの…」
「旬くんって、亮にそっくりだよ…兄弟だから当たり前かもしれないけど…」
「えっ、あ…」
「舞ちゃんじゃなくて申し訳無いけど…逃げないで欲しいの…」
ユリナの声は、微かに振るえていた…
「…ユリナさん?」
「ちょっとだけでいいから、旬くんの背中…貸して…」
「…;」
背中に密着するユリナの乳房を感じてしまい、旬は身を固くする…
しばらくの間、緊張で身動きできなかった旬。
ユリナはその大きな背中に身を預けていた。
…その頃、舞は桜の住むアパートの部屋に来ていた。
「えっ、舞…どうしたの?」
「桜…大事な話があるの」
「?…まあ、中入ってよ」
「うん…」