風紀委員Girls! 276
「舞ちゃん、お別れだと決めるのはまだ早いは…確かフロンティアコーポレーションには寮もあったし、ここは直接桜さんに聞いてみないとね…」
「そ、そうですよね!…
私ちょっと桜に会いに行って来ますんで、ユリナさんはここで待っていて下さい!」
そう言うなり舞は、ユリナを旬の家に残し、一人部屋を出ていった…
「…」
「…」
舞が出て行って、部屋はシーンと静まり返った。
「…行っちまったな」
「舞ちゃんは友達思いなのね」
「突っ走り過ぎなところもあるんだけどな…」
旬はため息を吐く。
「でも、そういう舞ちゃんが好きなのよね?」
ユリナがニコニコしながら言う。
「あ;、茶でも飲んで行ってよ…」
ユリナが何を言わんとしたのか察した旬は、誤魔化すように台所に立った。
「ふぅ〜ん…旬くんって結構ウブなのかぁなぁ〜?…」
「あ、いやぁ;…女はちょっと苦手で;…」
旬は背を向けたまま頭を掻いた。
「その割には…こういうのは観るんだぁ〜」
「…ん?」
ユリナが手にするAVのパッケージを見て、旬は固まった…
「そ、それは…!」
「結構あるんだね〜…旬くんはこういうのが好きなのねぇ」
「い、いや、違っ…」
慌てる旬。ユリナはニコニコしながらAVのパッケージを元の場所に戻す。
「恥ずかしがることないよ、年頃の男の子はみんなそうだと思うよ」
「あぁ;いや;まあ…」
僕は何気を装い部屋の隅にあるゴミ箱を押し入れに隠す…
婆ちゃんが居ないことをいいことに、虚しくも散った僕の子種たちが山となっていたからね…;
「クスクス…隠さなくたっていいのに…部屋に入った時から臭っていたから、直ぐに分かったよ。」
あ;…あの臭いが分かるなんて、やっぱユリナさんって、大人の女性ですよね;‥