風紀委員Girls! 257
「んんぅ…」
甘い感触に、先に音が上がったのは祐樹の方。
碧はお構いなしに、祐樹の口の中に舌を差し込む。
「んふっ…ん…んくっ…♪」
碧は喉を鳴らしながら、祐樹の口内を存分に味わう。
祐樹だって、いつまでも受け身でいられないと感じる。
手探りながら、服の上から碧の胸を弄る。
それを手伝うように、碧は自らブラウスの釦を外し、ブラの間に祐樹の手を誘った…
恐る恐るといった、技巧ない祐樹の触手ではあったけど、それが返って碧の欲情を燃えさせる…
碧は口づけをしたまま祐樹の身体に跨がり、下半身の起立に自身の欲望を押し付けた…
「(あぁぁぁ…硬い、大きい…)」
パンティ越しに当たるその剛直は、碧も経験したことのない感触だった。
その姿かたち、そしてそれに貫かれる自分を妄想する。
「(我慢、できない)」
体は火照り、パンティを濡らしていく。
「(でも…)」
碧は期待感を抱きながらも、それとは別に恐怖と不安も抱いていた。
ノブアキ以上とも言われる祐樹のモノを知ってしまったら、この先自分はどうなってしまうのか?
変わらずノブアキを愛せるのだろうか…
それはもう無理だということは、碧は分かり過ぎる程分かっていた…
自分を襲う男たちの前で、ただ立ちすくんでいただけのノブアキ…
あの事件以来、碧の中でノブアキへの愛情は無いも等しくなっていたのだ…
それでも婚約者という名目上、そんな自分を碧は必死でごまかしてきたと言ってよかった…
それなのに…
自分を助けてくれた白馬の王子様が…目と鼻の先にいるなんて…
自分たちは青山家と清水家、双方の希望だ。
今後の両家の発展と跡取りのためには避けられない事実だ。
でも…
ノブアキへの愛情は、驚くべき速さで薄れていっている。
今それを抱きつつあるのは、目の前の少年。
家のため、自分のため、碧の感情は交差し、混乱する。
「…ぅ…っ、くぅっ…えぅっ…」
「碧さん…?」
突然嗚咽を漏らす碧の姿に、祐樹は驚き戸惑う。