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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 253

「…僕は、僕は…どうすれば、わからなくて…」
ノブアキの目に光るものが見えた。

「落ち着いて!何があったっていうのよ?」
アリシアがノブアキの肩を掴んで揺する。

「アリシアさんも落ち着いて…」
樹が冷静に引き離そうとする。
「彼は、碧さんが黒獅子の男に乱暴されるのを、目の前で見てしまったの…」

「えっ?碧ちゃんが?!」
「ええ…助けることが出来無かった自分を攻めているって訳ね…」

ノブアキの武術の腕は知っていた…
それなのに手出しが出来なかったってことは、碧の命が狙われてでもいたのだろう…

「碧…」

思えば、碧も最近学校を休みがちだった…それに、あの天使のような笑顔もどこか曇っていたような気が…
アリシアは思い出していた。

「…木戸さん、春日さん、渕上さん、その事件と、あなたたちの行動は、何か関係があるの?」
ノブアキをソファーに座らせ、肩をそっと叩きながら、アリシアは3人に尋ねた。

「協力を…仰いだのよ…ノブアキだって黒獅子の奴らに、こんなに酷い目に合ったんだもの…当然私たちに力を貸してくれると思ったのよ…」

「それなのにノブアキは断った…
玄関でのいざこざは、そんなことだった訳ね…」

「せっかく黒獅子との関係が改善されつつあったのに、それを壊す真似はしたくなかったんだ…」
ノブアキは項垂れたまま、か細い声で話す。

「ええ、その気持ちは大切よ」
アリシアはノブアキを慰める。
「それで、あなたたちは水上直矢たちを襲った…特に木戸さんと渕上さん、2人はお兄さんお姉さんが、黒獅子の人間に酷い目に合わされたみたいね…」

アリシアの言葉に、茉莉亜は一瞬ビクッと反応したが、樹は表情一つ変えなかった。

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