PiPi's World 投稿小説

風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 244
 246
の最後へ

風紀委員Girls! 246

「そのレイプ事件の被害者の妹が、渕上茉莉亜って訳なのね…」
「はい…他の2人のお兄さんも、黒獅子には相当に酷い目に合っていたようで…」
「恨みによる復讐…そういうことかしら?…」
「私たちもそうじゃないかと思っているんです…水上くんたち以外に怪我をした黒獅子の生徒はいませんか?…」
「そうね、当時レイプ事件に関わっていた卒業生も含め、調べてみる必要がありそうね…」

麻耶はそう言って病院を出た。

舞たちもその日の調査はそこまでで終えた。


翌日…
「麻耶さんが調べた範囲では、被害者は今回以外にないみたい」
「でも、これから出てくる可能性は十分あるよね」
生徒会室で話し合う舞と美咲。

「事件はいずれも黒獅子が一番猛威を振るっていた頃に起きてる」
「このときも警察が止めて鎮静化したみたいだけどね」

「例の3人をマークしてみようかな」
舞が指示を飛ばす。

調査を行うのはアリシア・結花・和葉の3人だ。

「それじゃあ、あの3人はアリシアたちに任せて、私は卒業生を当たってみるか…
美咲、猛威を振るっていた時の黒獅子のトップって誰なの?…」

「それが驚かないで…滝谷旬の兄である滝谷亮…今やフロンティアプロモーションの看板俳優である、多岐亮なのよ…」

「えっ、多岐亮が…?」
「そう、彼は最盛期のボスと言ってもいいくらいだったの」
「そんな…」
「亮と旬は性格は正反対で、亮が全体を引っ張るタイプだったみたいだから…」

その言葉に、舞は動揺を隠せなかった。
もし過去に亮が関わっていたら…できれば想像したくないことだった。

桜のオーディションでフロンティアプロモーションで会った多岐亮のことが思い出された…

あの時の多岐亮は、三枚目といっていいくらいに人懐っこく、そんな事件の首謀者などとはとても考えられなかった…

「美咲…私、多岐亮に会ったことあるんだけど、そんな人とはどうしても思えないよ…」

「舞…それはどうだか何とも言えないけど…多岐亮は何十年に一度現れるかどうかの名優だって言われているそうよ…」


SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す