風紀委員Girls! 243
「それは、確実に清美の制服を着た女でした?」
再確認するように信吾が尋ねる。
「ああ…」
直矢はゆっくり頷く。
動揺する周りを気にしながら信吾は続ける。
「何か、他に直矢さんが覚えてること…名前とか、髪型とか、ありませんか?」
「ああ…コイツみて―に小っこい女だった…」
直矢は上目遣いで舞を見た…
「わ、私ぃ?…小さくて悪かったはね!…」
「舞;…別に直はアンタを侮辱したんじゃなくて、犯人の外見を言っただけだってぇ…;」
可憐が呆れながら言う…
「じゃあ、舞さんによく似た人ってことですかね」
信吾は首をひねる。
「いや、舞みたいなちっちゃくて可愛い女の子ならウチにはたくさんいるし」
「唯…」
ジト目で唯を睨む舞。
信吾は引き続き直矢にいろいろと尋ねてみる。
「そいつに女性恐怖症になるようなこと、いろいろヤラれちゃったって訳ですね?…」
おい;…勢り直球の質問かよ;…
「そ、そいつ一人って訳じゃね―よ…他にも女2人いたさ…;」
直矢は弁明するように無気になった…
「2人って…そいつらも清美の?…」
「ああ…アンタらと同じ清美の制服着てたさ…」
「複数…」
「本当に、そうなのかな…何者かが変装したとか」
「それはさすがに…」
「そいつらの名前、イツキ、アイ、マリアって言ってたような…」
「え…?」
3人の名前に、聞き覚えのある舞。
木戸樹、春日愛、渕上茉莉亜。
直矢の言ったことに間違いがなければ、3人は舞たちのクラスメートだ。