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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 25

「カツアゲかぁ…黒獅子も時化けたことしてんのね…」
「黒獅子工業の家庭は低所得者が多いのよ…お小遣いもままならないんじゃない?」
「青海のお坊ちゃまたちとは大きな違いね。産まれた家によって既に格差が生まれているなんて、グレるも分かる気がするは…」
「滝谷旬の家も貧しいの?」
「ええ、父親の経営する工場は去年倒産して蒸発、今は生活保護を受けながらおばあさんと生活しているは…」

「…そっか、苦労してるのね」
「黒獅子は公立だからバイト禁止でしょ、生活保護があるったって楽じゃないだろうしね」
明日香の言葉に、舞は腕組みして考える。

「あの…」
「あぁ、ごめん。今度から気をつけてね」
「また何かあったらすぐに飛んでくるよ!」
「ありがとうございました」
助けた少年を見送る。

「行こっか」
「うん」
明日香が一旦置いたお菓子の袋を持って、舞も一緒に学校へと向かった。

生徒会室に着くなり、舞は今しがたの出来事を皆に報告した。

「うぅ〜ん…この辺りでカツアゲなんて、今までになかったことじゃない?」
「そうなのよぉ〜一応この周辺一帯は、青海の管轄ってことになっているからぁね…」
「管轄って?」
「縄張りってことよぉ」
「へぇ〜知らなかったぁ。清美は青海に守られていたってことなぁんだぁ〜」

「それが、黒獅子と青海のいがみ合いによって変化しつつあるのね」
美咲がパソコンの画面を見ながら言う。
「今日被害にあってたのは緑台の男の子」
「あそこは男も女の子もおとなしい子が多いね」
舞の報告に彩花が返す。

「青海が管轄で守っているとはいえ、うちもハイハイと青海の味方していいものなのか、そこが微妙なところだよね」
朝購入したお菓子をバリバリ食べながら明日香が言う。

「青海の庇護下に入るってことは、則ち桜咲の言いなりになるってことだはね…」
「えぇ〜それは嫌ぁだなぁ〜…今でさえ女王様気取りの桜咲女子なのよぉ〜」
「そうね、私たちが下にでもなったら、風紀委員どころでは無くなるでしょうね…」
「風紀委員が無くなるってことぉ?」
「ええ、桜咲に風紀なんて存在しないは、成績さえクリアしていたら、何をしようが何でもありの校風よぉ。」


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