風紀委員Girls! 24
「ほう、やる気か、お嬢ちゃん」
男も舞の方に歩を進めていく。
舞に向かって拳を振り下ろす男、しかしそれを見切り、瞬時にかわす舞。
その隙を見逃さず、舞は男の股間に向けて右足を振り上げた。
「うげっ!?」
間抜けな呻き声をあげて男が崩れ落ちた。
「やるねえ舞ちん」
後ろの明日香はいつもと変わらずケラケラ笑ってそれを見る。
そんな明日香の背後から鉄パイプを振りかざす男…
「明日ちゃん!危ない!!」
舞の叫びに瞬時と身を翻す明日香…
男の二の腕を取り、地面に投げ飛ばした。
「やだぁなぁ〜もぉぉぉ!パンツ見えちゃったじゃない…」
大柄な男2人を始末した舞と明日香に、取り巻きのチンピラ風の男たちがたじろぐ。
「な、何だこいつら…」
「清美の連中、侮れないな…」
明日香は自分が投げ飛ばした男の手から鉄パイプを奪い取り
「さあ、どっからでもかかってきなさいよ」
男たちにじりじりと歩み寄る
「く、くそっ、覚えてろよ!」
下っ端チンピラ達は反撃せず逃げていった。
「あ、ありがとうございました…助かりました…」
「あ、緑台の…やだぁ〜私たちも普段はこんなじゃ無いのよぉ〜…」
明日香…いくらこの子がイケてるからって…今更遅いと思いますけど…
「お姉さんたち凄く強いんで、ビックリしましたよ…」
悪いけど、そんな愛玩犬みたいな可愛いい瞳で見詰めても、私のタイプは滝谷駅みたいな男子なのよ…
「(…って、いけない!何考えてんのよ、私!)」
舞は頭をブンブン振って気合を入れ直す。
「大丈夫だった?」
「はい…なんとか」
「前から、こういうことってあったの?」
「僕は初めてでしたが…友達が同じような目にあって、殴られて財布を盗られたことがあったそうで…」