風紀委員Girls! 238
その少女を前に直矢は振るえていた…
それを気付かれまいと意気込んで見せるものの、破れた制服の下から純白のアンダーパンツが覗いている姿は、どう見ても間抜けだった…
「こ、こんなことして…後悔しても知らないぞ…」
直矢は精一杯に力んで見せる…
「後悔?…それはこっちの台詞だよ…」
そう言うなり俊敏な動きを見せた少女は、直矢のベルトを抜き取り、それにより直矢のズボンはストンと地面に落ちた…
「お、おいっ…」
直矢は抵抗の声を上げるが、それも弱々しいもので、手負いの身体ではどうすることもできなかった。
…暗闇の向こう、少女がニヤリと笑った気がした。
直矢はそれを見て、感じたことのない恐怖を全身に味わった気がした。
少女の後ろには、同じく清美の制服姿の少女2人がいた。
「イツキ…どこまでやる気なのさ」
「アイ、マリア…この男の化けの皮、剥がれるの見たくない?」
真ん中に立つ小柄な少女が、不敵に微笑む。
「見たいぃ〜見たいぃ〜♪これだけじゃ満足でぇきないぃ〜」
アイと呼ばれた右側の少女が甲高い声を上げる。
見ると地面に倒れた黒獅子の男子の股間を踏み付けている…
「イツキもアイも…やるのはいいけど、ほどほどにね…」
マリアと呼ばれた左側の少女が、ゆっくりとした口調で2人を窘める…
「わかってる…私だってケガしたくはないからね」
「イツキ、早くやっちゃおうよ!」
アイがイツキの隣に寄ってきて、直矢をニヤリと微笑んで見つめる。
「お、お前、や、やめろ…」
抵抗する直矢だが、その力はないに等しい。
イツキは、直矢の剥き出しになったパンツに、ゆっくりと手を伸ばした…
…翌朝。
清美生徒会室。
「水上直矢をはじめ、黒獅子の男子十数人が重傷を負った…って、なんなの…?」
「私もたった今聞いたから…」
舞と可憐が今朝入った情報に愕然としていた。
「青海の仕業かしら?…」
「ノブアキと旬が仲良くなったことで、黒獅子と青海の闘争も無くなると思っていたのにぃ〜…」
「青海がやったかどうかはまだ分からないはね…」
「美咲…、そうなの?…何か引っ掛かってることでもあるの?」
「ええ…救急車で運ばれた黒獅子の男子は皆、下半身丸出しにされていたらしいの…」
「いゃだぁ〜…見せしめってこと?…」
「それもあるでしょうけど…中には射精の跡が残っている男子もいたとか…。そこまで男子同士でやるかしら?…」