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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 223

佳奈が俯く。

「それならば、佳奈さんだけでも、謝罪するか…それが無理なら私が代わりに言伝します。そういった気持ちがあるだけで違いますから」
「そっか…悪いね」
苦笑いする佳奈。
その表情はいたって普通の女の子だ。
元がそういう性格なら、わかりあえるのではないかと明日香は感じた。

「佐伯祐樹さんの件は申し訳ありませんでした」
「あー、いいのよ、アレは祐樹の自爆なんだからさ」
「今もおつきあいは…?」
「一応、続いてるよ。祐樹も私も、必要なのはお互い様さ」

「いい関係なんですね…」
「まあ腐れ縁みたいなもんなんだけどね…」

「そういえば祐樹さんは、青山ノブアキを蹴落とそうとしたんですよね?…」
「ええ、青海でのノブアキの人気は薄いようよ…」
「桜咲初め、女子からは人気が高いのに、同性である男子からはよく思われない…ノブアキってそういう男なんですね…」

「嫉妬、みたいなもんじゃないのかな?」
「はあ…」

「自分よりカッコいい男がいたら、ソイツを貶めてやりたいってさ。女だって一緒だよ、私もそんな気持ちを抱いてしまったから、静香をいじめてしまったんだ」
「…へぇ」
佳奈の言葉を、よく理解できない明日香。

「なんかつれない反応だねぇ」
「そう言われましても」
「君にそういう男はいないかね?…あぁ、清美の幹部にビアンがいるって噂だけど、もしかして君?」
「!?」

「まあ別にアンタがどんな趣向を持っていようが、差別する気はこれっぽっちも無いから安心しろ…」
「そ、そんな…」
「私だって女の先輩に憧れたことだってあるし、ファーストキスは女の子とだったしさ。」
「そうなんですか?…」
「ああ、興味本位の好奇心…たまたまキスだけで終わったけど、それ以上先に進んじゃう気持ちも分からなくもないからな…」

佳奈の話を聞いて、明日香の中で涼の顔がオーバーラップする。
ガサツで女っ気のない自分に対して、涼は本当に可愛くて誰もが認める美少女。
涼と『キス以上の先のこと』をするのを考えてしまい、一瞬身体が熱くなる。

「…ふふふ、考えちゃった?」
「…い、いえ」

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