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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 221

涼と初めてここに来た時は、ものすごい追っ掛けの数だった。
そのときとは全く違う。

ノブアキは一人、スタスタと止まることなく歩き続ける。
「(どこに向かうのかなぁ)」
住宅街の中。
自宅にも徐々に近づく。
明日香が不思議に思っていると、突然ノブアキの姿が消えた。

えっ?…何処に行っちゃた訳?…
ごく普通の家々…それでもノブアキの住んでいる家に比べたら、犬小屋みたいなものかもしれないけどな…
そんなごく一般的な家庭に、ノブアキは何の用があるというのだろう?…

そんなことを考えている中、正面の家の暗がりの玄関に明かりが燈った…
逆光の中の黒い背中…ノブアキに間違い無かった…

…いったいこの家はなんなのだろう。
ここは誰かの家なのか、それともノブアキが一人で極秘に借りているのか…

さすがに後を追って勝手に中に入るわけにはいかない。
明日香は外から中にいるノブアキの様子を注意深く伺う。

ドアの向こうで出迎える人影…
ノブアキは、一人でこの家を借りている訳じゃ無いんだな……
明日香は目を懲らし、その人物を観察する…

外人なのかしら?…
掘りの深いその顔立ちは、遠目からでも派手な印象を受ける…

そういえば、ノブアキには外国人の血が入っているんだっけ…
先日、美咲たちが調べた結果にそうあったのを明日香は思い出す。

彼を出迎えるのは親か兄弟か。
アリシアとはまた違う端正な顔立ちは、つい見惚れてしまうほどの美しさだ。

「…へぇ、清美の連中ってそんなことばっかしてんの?」
後ろから不機嫌そうな声を聞いて、明日香は振り向いた。

茶髪にピアスの少女。
桜咲の制服の彼女に、明日香は見覚えがあった。
井口佳奈だ。

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