風紀委員Girls! 215
静香は2人の関係を知ったのか、優しい笑みを浮かべた。
「確かに、菫は誰からも慕われる人ね」
「ちょ、ちょっと、静香…」
「凛々しくて、男よりもかっこよくて、ファンクラブも存在しますわ」
「でしょうね…」
真里奈は菫を見つめ、笑顔を見せた。
「それでは菫、真理奈さんを桜咲寮までお願いしますね…」
「あいよっ、間違っても青海寮には立入ませんから安心なすってくんねぇ…」
おちゃらけながら、菫は指で鼻をかんで見せた…
こういうとこ…中学から変わってないなぁ〜
それにしても桜咲の生徒にとって、よっぼど青海寮の男子って達が悪いんだはね…
―静香に一礼し、真里奈は菫とともに寮へと向かう。
「清美は、いい学校なのかい?」
「はい…毎日楽しいですよ」
「そうか…」
並んで廊下を歩く真里奈と菫。
「菫さんは、どうですか?」
「ああ…まあまあかな」
「静香さんとは、いつから?」
「あ、知らなかった?…家って代々青山家の執事なんだよ。」
「へぇ?…執事?」
「ああ親父が執事で、お袋がメイド長…だから静香とは子供ん時からの付き合いさ…」
「あ、そんなこと全然知らなかった…」
「だから成績も悪く、お嬢でもない私なんかが桜咲に入れたって訳さ…」
「そんな…代々続けて関わっているんですから菫さんも変わりませんよ〜」
「ホント、そんなことないんだって」
久々の再会からすぐに、2人は中学時代の関係に戻ったように仲良く会話が弾んでいた。
…程なくして、桜咲寮までやってくる。
「菫さんもここに入ってるんですか?」