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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 210

流石、恵里姉だ…
こんなセレブな人たちに信頼されてるだなんて、尊敬しちゃうよ…

「話しが終わったら、桜咲寮に行ってらしたらどうです?…ご案内しますよ…」
「あ、それはさっきも言って頂いたんですけど…ご案内なんて申し訳ないです…」

「あら、そんな気使いはいらないは…それに桜咲寮の隣には青海寮があるんですもの、間違いでもしたら大変だは。」

あっ、そうか…曲がりなりにも桜咲は青海の姉妹校だったな…
寮が隣にあるのか…

そして、青海の名前を聞いたところで、真里奈は話の本題に入ろうとする。
「えっと…話は変わりますけど…」
「ええ…『お兄様』のことについてですね?」
「はい…静香さんも事情はご存知でしたか?」

「特別に隠し立てしていた訳ではないのよ…それを赤羽根くんが大騒ぎして…」
赤羽根くん?…ああ龍次のことね…

「それでは,3歳の頃に亡くなったお子さんの変わりにノブアキさんが養子に入ったというのは…?」
真里奈は首を傾げながら聞いてみる。

「ええ…本当のことよ。お兄様は青山家の誰とも…血の繋がりは無いは…」
どこか寂しそうな表情で、静香は答えた。

「男の後継ぎがどうしても欲しいとお父様が考えておられたのですから、仕方ないことです…」
静香の言葉には力が感じられなかった。

「いつ頃、気づきました?」
「小学生の頃には薄々と…自分とは明らかに顔立ちが違うので…」
「ノブアキさんのことは…」
「大好きなのに変わりはありません。優しくて、思いやりがあって、素敵な方ですもの…」

『大好き』と言う割りにその言葉に力が無かった…
『素敵な方…』と言う言い方にも、他人行儀なものを真里奈は感じてしまう…

「ノブアキさんはいつ頃そのことを知ったんですか?…」
「さあ…そのことについてあまり話しはしないのよ…分かるでしょ?。血の繋がりは無くても…“私にとっては”お兄様に変わりは無いんですもの…」

“私にとっては…”の響きだけが真里奈の耳には強調されて聞こえた…

どういうこと…?

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