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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 208

下校する生徒が真里奈を怪訝な顔で見て行く。
清美より断然に風紀の緩い桜咲の生徒たちは、皆が皆、自分よりも華やかに見え、真里奈はどこか猫背になってしまう…

「貴女、本多真里奈さん?」
突然現れた美少女に、真里奈は目を見開いてしまう。

「青山静香は生徒会室で待っているから、私、呼びに来たのよ。」

「えっ、あ、はい…あの…あなたは…」
まさか出迎えに別の人が来るとは思わず、しかもそれが静香に負けず劣らずの美少女…真里奈は一瞬、言葉を失う。

「同じく生徒会役員の雨宮椎奈です…では、参りましょうか」
真里奈は椎奈の後について、桜咲の生徒会室へ向かう。

年代を感じるクラシックな佇まいの校舎は、流石に桜咲だった…
近代的な清美の校舎で生活している真里奈にとっては、まるで過去にタイムスリップしたような気分にもなる…

「貴女のお姉様、桜咲でしょ?」
突然、人懐っこそうな愛くるしい瞳で、椎奈に覗き込まれる…

「あ、はい;…上の姉はもう卒業しましたけど、下の姉は今三年です…」
真里奈は顔を赤くして答える…

「そうなのね…3年の本多恵里奈さん…元生徒会長で、私も静香も憧れた存在なのよ…」
「そ、そうですか…」

幼い頃はよく一緒に遊んだ、大好きな姉。
それも、自分が清美に進学したあたりから、遠い存在に変わってしまっていた。

「恵里奈さんは確か桜咲寮に…?」         
「はい、入学してからですから…もう2年以上に…」        

鏡のように磨かれた大理石の廊下を足音が響く。

「それは寂しいはね…静香との用が済んだら、お会いになったらいいは…桜咲寮まではご案内しますよ。」
                                        

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