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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 207

「良かった…うん…良かったのかな」
舞は照れ臭く笑って椅子に座る。
「大丈夫?疲れてない?保健室か、家帰ってもいいのに」
美咲が舞を心配して言う。

「大丈夫だよ。それに、重要な課題はまだ残ってるし…」
「そう、今まさにそれを話してたんだ」

「あ、ゴメン〜伊織ちゃんには、中山剛のこと探って貰っていたんだよね…」
舞は伊織の手を握る…

「はい、剛とは一応付き合っているみたいなもんですから…」
「そんな関係なのに、こんな役目させちゃってゴメン…嫌だったら止めにしてもいいんだよ…」
「そんなことは気になさらないで下さい…私、これを機会に剛の曲がった根性、叩き直したいと思っていますから…」

「曲がった…ねぇ」
「ええ…昔からあんな風なので。いつまでもあれでは困りますし」
伊織はきっぱりと言って、カップのコーヒーを飲む。

美咲がパソコンデスクの前に座る。
「ノブアキの身辺調査を菜摘と結花に頼んでる。それと、静香に話を聞いてみようと真里奈に…」
「え、真里奈に…?」
舞が驚く。

「どうしたの?」
「真里奈、お姉さんが3人いて、みんな桜咲の出身で、自分は落ちこぼれだなんて言ってたから…」

「あらそうなんですの?、偏差値でいったら清美の方が遥かに上、桜咲に落ちこぼれなんて言われる筋合いは無くってよ。」
闘争心を剥き出しにする伊織…
桜咲に対して、ライバル心を持つ清美の生徒は多いのだ…

「うん学力はそうなんだけど…伝統とか歴史…そういった面では新設校のうちが敵う訳ないじゃない…」
舞の母親もしかり、ここらのおばさんたちは桜咲出身が殆どだった…

…その当人、本多真里奈は桜咲学園の校門前にいた。
「…待ち合わせの連絡って出来てるのかな」
スマホで時間を確認する。

「…ここには、あまり来たくなかったなぁ」

本多家は姉、母、いや祖母の代から続いて桜咲の出身。
親戚筋や父方の女きょうだいも含めるとさらに人数は増える。
そんな中で自分が進んだのが新興の清美学園。
家庭内で肩身が狭いのも当然だった。

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