風紀委員Girls! 198
…さて、その頃
舞を抱えた旬は未だ真里奈と和葉に睨まれオロオロしていた。
「…お、俺は何もしてないからな…?」
「じゃあ、今までどこにいたの?」
旬を問い詰める真里奈。
「うおーい、マリー、和葉…っておおお」
そこに明日香とアリシアが追いついた。
「よかったぁ。舞無事なのねぇ〜!」
明日香が舞に駆け寄り、ハグするように抱きしめる。
「無事だよ〜多分、旬が助けてくれたんだと思う…」
「何で、多分なんだよ;…いくら寝ていたからって、それゃないぜ;…」
「騙されちゃ駄目です!この男の股間を見れば!」
真里奈は明日香とアリシアに訴えかけた。
「ああ〜、マリー、それちょっと違う」
明日香が真里奈に苦笑いしながら否定する。
「滝谷旬が舞に乱暴するなんてありえないよ。きっと別のモン見て興奮しちゃったんじゃない?」
アリシアがニヒルに微笑んで言う。
「…嘘じゃないんだけど、いきなりやってきた奴にズバズバ当てられるのも、なんだかな…」
「ふ〜ん…嘘じゃないんだぁ〜。」
明日香が腕組みしながら旬の股間を見る…
「くくっ…そりゃあそうだよ。チェリーボーイくんには、節操なんて無いんじゃない?」
アリシアが明日香と同じポーズで旬のソコに視線を落とす。
「チャ;、チェリーってなあ;!俺は確かに勃ちやすいけど、もう童貞なんかじゃねーんだぁぞぉぉお!」
思わず叫んだ旬の言葉は、敷地内に響き渡った…
旬の叫びの後、しばらく沈黙。
「…あっ」
自分の言ったことの重大さに気づき、慌てる旬。
「…言ったな」
ニヤァと薄笑いを浮かべる明日香。
「いよいよ黒獅子のトップもチェリー卒業ですか…そいつは良かった…良かったねえ」
「…な、なんなんだよ」
「そのお相手は、聞くまでもないか」
アリシアもニコリと笑って舞の方を見る。