風紀委員Girls! 197
「すんません…」
直矢と龍次に詫びるのは見張り役の少年・シンゴこと黒獅子の1年生、山本信吾。
「ま、いいよ…シンゴは悪くない。旬は、そういうやつなんだな…」
龍次が信吾を慰める。
「あー、でも、申し訳なかったかも…その舞さんって人、よほど疲れてたのか死んだみたいに眠ってたので…」
「ウブな生娘ちゃんには、お前のヤッてたことは刺激強過ぎだったんじゃね―のか?…」
直矢が龍次の股間を眺めながら言う…
「お前そんなことよく言うなぁ〜、直矢こそ電動アンマでヒィ―ヒィ―言わせてたんじゃね―のかよ!…」
龍次が直矢の尻を叩く…
「痛て―なあ…龍次は俺が悪いとでも言うのかよ!」
直矢は負けじと、剥き出しの龍次の尻を蹴り上げる…
「てめぇ痛てぇなあ…お前みたいな馬鹿、相手に出来ねーぜ!!…」
「な、何をぉ!」
「ちょ、ちょっと待ってくださいって!…直矢さんも龍次さんも素っ裸で何やってんすかぁ;…」
慌てて止めに入る信吾…
「…何だよこの滑稽な光景」
「こういう奴なのよ、2人とも」
彩花と可憐は立ち上がり、服を着る。
「…こんなヤツだとさすがに、クーデターなんて気はないか」
美菜子がぼそりと呟く。
それに直矢が反応して
「ああ、これでも俺たちみんな、旬のことは信頼してる。女がらみは除いてな」
「最後の一言は余計だ」
「こればっかはどうしようもねえよ」
「ノブアキのほうはどーなんよ」
美菜子が龍次に問う。
すると龍次は神妙な顔になって
「…そのことなんだが、俺が独自に調べてたら、妙なことがわかったんだ」
「?」
龍次以外の面々が首を傾げる。
「青山静香には、きょうだいが3人いる。しかし、全部女だ」
「えっ?」
「不思議に思ってさらに調べた…そうすると、静香の父親には愛人が数人いた…その中で唯一、男を生んだ愛人がいた。それがノブアキだ」
「じゃあ、静香とノブアキは血が繋がってないのね」
可憐が言う。
「ああ、それなら話はそこで終わる」
「まだなんかあるの?」
美菜子が聞く。
「…そのノブアキというのは、身体が非常に弱かったらしく、3歳の頃に死んだらしいんだが」
「じゃああのノブアキはいったい何者なんだよ!?」
「ああ、養子ってことには違いね―だが、どうも外人の血が混じっているらしいんだ…」
「どうりで…」
美菜子と彩花、それに可憐と桜までもが納得するかのように首を縦に振る…
「な、なんなんだよオメェら…?」
直矢と龍次は訳も分からないまま女子たちの視線に気づき、慌てて晒したままだった股間を隠すように押さえた。
「ど;、どこ見てんだよお前たちはぁ…;!」
「やっぱりノブアキのモンは、メイドインジャパンじゃ無かった訳ね…」
「うん…コレの倍はあるもんね…」