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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 193

正門から空き家の裏口に回る美菜子と桜。
幸い裏口には見張りは一人もおらず、簡単に入ることができる。

「ずいぶんと大きな空き家だよね」
「美咲によれば、黒獅子のアジトだったみたいだよ」

裏口の方からは、中の物音はほとんど聞こえない。
美菜子と桜は、ゆっくりと進んでいく。

「もしかして、もうこの敷地内から逃げ出したんじゃない?…」
「それならそれでいいさ…私は別にも確かめたいことがあるし…」
「確かめたいこと?…」
「あんなこと言ったけど…私にだってあの2人を信じたい気持ちはあるんだ…」
「…美菜子!」

廊下を忍び足で進む。
もう何年も使われていない家、アジトに使っている奴らが土足で踏み入っているのが当たり前のように、足跡が残っている。

突き当たりの部屋まで来た。
「ここか?」
美菜子と桜はドアに耳をくっつけ、中の様子を伺う。

「くぅう、もうダメだ…!」
「ああっ、あんっ、イッて、中に出してえ〜〜!」

「ここが気持ちいいんだろ?」
「ああん、ダメぇ、もうイッちゃう〜〜!」

「彩花と可憐…」
桜は美菜子の腕にしがみついた…
 
「大丈夫か?…」
「うん…ちょっと驚いただけ…」
「そうだよな、人のこんなの聞くの初めてだもんな…」
「美菜子は平気なの?…」 
「平気じゃないよ…心臓がバクバクいってるよ…」
桜の手を取り、それを胸に宛がう…

…あんな声を聞けば、中で何が行われているかはわかる。
彩花と可憐は、自分たちが信じたとおりなのだろうか。
今はただ、それを願うだけである。

扉の向こうがしんと静まり返る。
さっきまでの喧騒が嘘のように反応がなくなった。

美菜子は震える手で、ドアノブに手をかけた。

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