風紀委員Girls! 185
…一方、緊急会議を開いた生徒会室…
「美咲…どういうことだよ…」
美菜子の声が震える。
「…私も、嘘だって信じたいよ…でも、今のところその可能性が高いんだよ…」
マウスを握る美咲の手も、また震えていた。
「彩花と可憐って、ここからちょっと遠くに住んでるでしょ…2人の中学時代とか調べてたら、その人間関係が明らかになって…」
「何その人間関係って…」
唯が尋ねる。
「2人の幼なじみに、黒獅子と青海、両方のナンバー2がいるんだ…」
「黒獅子のナンバー2は水上直矢よね?…中学時代、よく滝谷くんと喧嘩していたもの…」
滝谷旬と同じ中学出身の桜が言う…
「でも…昨日私が見た男は、水上直矢じゃ無かったは…」
「多分それが青海の赤羽根龍次…ナンバー2をいいことにノブアキの影に隠れて、桜咲の女子を散々食いまくっているのよ…」
「桜咲だけじゃ物足りなくなって…幼なじみの彩花や可憐に協力を煽っててことなのかよ?!…」
美菜子が声を荒げた。
「それだけだったらいいけどね…」
ボソッと呟いたのは菜々美だ。
「水上と赤羽根が手を組んで、滝谷とノブアキを失脚させようとしているのかもしれない」
「それは…私も思った」
美咲が言う。
「彩花と可憐はそれに利用されただけなのか、それとも…考えたくないんだけど…私たちを裏切ったのか…」
涼が声を震わせて言う…
「何か考えがあってのことじゃない?…」
桜が願いを込めて言う…
「そうかもしれないけど…残念ながら水上も赤羽根もかなりのイケメンなんだよね…」
「うん…確かに水上直矢は子供の時からカッコよかったし、昨日見た赤羽根って男は、誰でも振り返るぐらいにイケメンだった…でもそれが何だっていうの?」
桜が首を傾げた…
「彩花と可憐はイケメンを前にすると…我を忘れちまうんだ…」
美菜子がため息混じりに言う…
「しかもまったく知らない男じゃないだけにね…」
美咲もため息を吐く。
「私たちに隠して、付き合ったり、出来てたのかもしれないんだ…」
桃子が肩を落とす。
「…それを調べるのも大事だけど、今は舞を助けるのが先決よ…もちろん、彩花と可憐を探し出すのも」
アリシアが冷静に告げる。
「うん…一応、先生にも話す?…あと、麻耶さんにも」
美菜子が言う。